新型コロナウイルスは旅行でリスク高くなる?旅行におけるリスク分析
新型コロナウイルスによる影響を大きく受けている旅行業。実際は旅行業者だけでなく、公共交通機関や旅先の飲食店など間接的に多くの業種に影響が出ています。人々の接触を減らす、人の移動を自粛するなどが求められている今、GO TOトラベル という政策を政府が打ち出しました。(2020年12月28日〜2021年1月11日まで停止。感染拡大ステージ3相当の地域においては適宜GO TOの対象外となる)。そんなGO TOトラベルを活用する人とそうでない人。それぞれの意見があると思いますが、今回は新型コロナウイルスと共存しなければいけない中で感染リスクについてどのように考えているのか、そして旅行における新型コロナウイルスの存在について考えていこうと思います。
- 新型コロナウイルスと旅行業の関係
2019年12月に中華人民共和国(以下:中国)で最初の罹患者が発見された新型コロナウイルス感染症は瞬く間に全世界へ感染拡大をしました。WHOはパンデミックと判断し、全世界へ警告を出しますが2020年12月現在で約7453万人が感染。そのうち約165万人が死亡しているのです。中でも甚大な被害を受けているのがアメリカと中国です。アメリカは1日20万人以上の感染者を出し続け、指数関数的な増加をしているといえます。一方、中国ではどうでしょうか。新型コロナウイルス感染症で最初の患者が見つかったのは中国・湖北省武漢市です。海鮮市場で販売されていた動物(コウモリや犬という説もある)を媒介して人へ感染したとされています。中国国内は2020年1月ごろから患者数が増加し、1日5000人以上感染者を出したこともあります。ここ数ヶ月は減少傾向ですが、中国当局が全数を把握しているのか疑問が残るため不明です。
中国で最初の感染者を出してから、全世界へ感染拡大している新型コロナウイルスは人々の生活や娯楽にも影響を与えることになるのです。前述のように人との接触について考えるきっかけとなったため、旅行や外食をする機会が少なくなりました。政府は落ち込む旅行業会へ向けて「GO TOトラベル」キャンペーンを実施。旅行代の35%を税金で補うことで人々へ旅行へ出かけることを後押ししたのです。
株式会社インテージでは「自粛要請解除後 初の旅行はどうなる?ウィズコロナの旅行需要を先読み」というアンケートを2020年6月に実施しました。コロナ禍と呼ばれている中、居住している都道府県以外への旅行についてどう思っているのかアンケートしたところ特に問題なし・マスクや消毒など感染対策を講じていれば問題なしという意見が16%でした。その一方で、不要不急な旅行は避けるべき・都道府県を超える移動は自粛すべきという意見が約75%を占めました。緊急事態宣言が発出されたのが4月、解除されたのが5月。6月の段階で人の移動に関しては否定的な意見が多いのも無理ありませんね。
▲世代間の違い
新型コロナウイルス感染症に関して顕著に出ているのが世代間のギャップです。重症化しやすい人の特徴として、基礎疾患の有無や年齢などが挙げられています。高齢者の方は若い世代と比較して重症化しやすい特徴があるため旅行だけでなく、外出することもためらわれるのではないでしょうか。旅行に関する意識についても20歳代では旅行に対して否定的な意見が全体の約60%を占めている中、70歳以上では約80%を超えて否定的な意見が強くなりました。世代間の認識の違いは感染症だけでなく、日常生活の様々なところで見られるようになりましたが、新型コロナウイルス感染症ではそれがより顕著に見られました。
- 旅行におけるコロナ感染リスク
旅行における新型コロナ感染リスクは言うもがな高いです。パンデミックが起きる前では、発熱のある患者へ旅行歴の有無を聞いていました。感染拡大地域であった中国を経由した・滞在歴があったような人は新型コロナウイルスの感染を疑っていたと思います。
旅行における感染症の感染リスクについて文献で次のように明記しています。「海外旅行において、アフリカや東南アジアなどいわゆる発展途上国と呼ばれる地域へ1ヶ月滞在していると20%〜60%の人が腹痛や下痢を起こし、100人に1人がデング熱やマラリアに罹患する」。この数字を聞いてどのように感じますか?日本ではあまり聞かない話ですよね。諸外国はこれほど公衆衛生状態が悪いことが分かりますね。
全世界で最も感染者数が多いアメリカでは、国外旅行よりも国内旅行が原因で感染者数が増加したと言う意見があります。アメリカ国内でもニューヨークは国内パンデミックの震源地と呼ばれており、ニューヨークを経由して国内を移動していた人が感染源となっていた可能性があります。
▲日本におけるニューヨーク
日本におけるニューヨークはどこになるでしょうか。問答無用で東京都ですね。他にも北海道札幌市は北海道内で東京都のような役割を果たしています。関西地方では大阪府が西の東京都の役割を果たしているのではないでしょうか。それぞれを起点として移動する人が多くなればなるほどコロナの感染拡大につながる恐れがあります。
▲日本のコロナ
日本で最初にコロナウイルス感染者が確認されたのは神奈川県でした。中国人で自国へ帰国していた経緯が判明したのです。日本国内で新型コロナウイルスが流行し出した頃は中国国内の春節と時期が重なっており、多くの観光客が日本国内へ避難してきていました。札幌ゆきまつりの会場でも中国人観光客が原因とされるクラスターが発生。中国人が東京や札幌・大阪などを経由して全国へ散り散りになったのが感染拡大の一つの要因とあげられるのではないでしょうか。
- 旅行先で感染リスクを抑えるためには
旅行に限ることではないですが、自分以外の他者と関わらずに生活することは難しいです。では、日常生活でもできる範囲で感染リスクを抑えるにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
▲標準的な予防
手洗い・うがいなど日頃からみなさんが実施しているであろうことは継続しましょう。今ではお店などの入り口に消毒液が常備されているところも増えました。手洗い・うがいと手指消毒を徹底することで予防できる感染症は多くなります。
▲密の回避
3密(密集・密接・密閉)を回避しましょう。旅行先では会食や観光などで人が多く集まるところへ行きます。旅行とはそうしたものなのですが、外から楽しめる観光地であれば人の少ない時間を狙っていくようにしましょう。会食も同じです。お昼時のピーク時間を避けて、時間をずらして食事をしにいくと密を回避できます。
▲アルコール消毒
日本人のマスク着用率が向上したことや手洗いうがいの普及で季節性インフルエンザの発症率が大きく減少しています。しかし、新型コロナウイルス患者数は増加の一途を辿っています。その理由はなぜでしょうか。新型コロナウイルスの方が感染力が高いというのも要因に入ると思いますが、接触感染の機会が多いように思います。接触感染とは、物を介して手にウイルスが付着している状態で目や鼻を触ってしまうことをいいます。旅行先でこまめな手洗いは必要ですが、水がないところでは手洗いできません。そんなときのためにアルコール消毒を持ち歩き、すぐに消毒できる環境を整えておきましょう。
- リスクはどこにでもある
新型コロナウイルス感染症は今や誰が感染してもおかしくありません。日本国内で市中感染が広がっている今、常にリスクがあると思うしかないのです。旅行だけがハイリスクというわけではなく、会食にもリスクがあります。世代間をみるとGo Toトラベルに対して否定的な意見を持つ人が一定数いますがどこでも感染リスクがあると思い、日頃からの感染対策を徹底しましょう。
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