コロナ禍でも元気に過ごしたい!健康対策について紹介
私たちの生活に大きな影響を及ぼした新型コロナウイルス。今は「With(ウィズ)コロナ」とも呼ばれるように、コロナを想定した生活様式も提示されています。コロナ禍でも健康で長生きできるように生活していきたいものですよね。
今回はコロナ禍でも元気に過ごすための対策について紹介します。「コロナ禍でも体力をつけたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
新型コロナウイルスとは?
新型コロナウイルス感染症とは、「病名:COVID-19、ウイルス名:SARS-CoV2」と言われています。2019年中国にて初めて発見されました。
症状は風邪やインフルエンザと似ており、発熱や倦怠感、喉の痛みや咳などの呼吸器症状、人によっては、嗅覚症状や味覚症状が表れる場合があります。
感染経路は、飛沫感染や接触感染と考えられています。換気ができていない場所で、咳やくしゃみなどをしたり、手にウイルスが付いた状態で、目・鼻・口などの粘膜に触ってしまうことで、感染する可能性があります。
コロナは、人によって症状や重症度も異なります。基礎疾患がある方や高齢者は重症化しやすいと言われています。
最近は徐々に外出や旅行が再開されつつありますが、常に感染対策を意識しながらの生活が求められています。
高齢者への影響
新型コロナウイルスにより、高齢者は大きな影響を受けています。
基礎疾患がある方や高齢者は重症化しやすいと言われ、外出を自粛する人が増加。また感染拡大により、デイサービスやデイケアなどの通所サービスが休止せざるを得なくなり、外出や人との交流ができなくなるケースも急増しました。
感染が徐々に落ち着いた後も、「なるべく外出は避けたい」と思う方も多く、自宅で過ごす時間が多くなったことで、フレイル(虚弱状態)に陥る心配があります。
内閣府が考案したフレイルチェックによると、令和2年におけるコロナ流行前後での比較では、約半分以上の高齢者において、筋肉量減少(特に体幹部は約8%減少)、ふくらはぎ周囲長低下、握力低下、滑舌低下等が認められています。
フレイルは身体だけでなく、精神面にも影響があります。気持ちが落ち込んでしまい、「余計外に出たくない」「人と会いたくない」という悪循環を及ぼす可能性があるのです。
コロナに負けないためには、フレイルにならないための体づくりが重要と言えます。
コロナ禍でも健康維持するためには?
では、コロナ禍でも元気に過ごすためにはどのようにすれば良いでしょうか。
①運動
まずは運動です。健康を維持するためには、運動は欠かせません。適度な運動をすると心肺機能が鍛えられ免疫力を高められたり、廃用予防にも繋がります。
また運動をすると、血流が良くなり、前向きな気持ちになったりと、精神面でのメリットも大きいです。
外出を控えたいと家にいる時間が長いことが多いですが、家でもできる運動はあります。テレビを見ながら足踏みや体操をしたり、家事や掃除をするだけでも体を動かすことになります。
いきなり長時間の運動をするのではなく、短時間からスタートし、ご自身が継続できる運動を始めていきましょう。
②バランスの取れた食事
栄養がある食事は、体の免疫力を高めるためには欠かせません。偏った食事ではなく、バランスよくさまざまな物を食べることが大切です。しっかり噛んで食べることは、認知症予防にも繋がります。
毎日いろんな食べ物を用意するのが難しい場合、配食サービスなどを利用するのも一つです。おかずだけを頼むことができたり、自分の好きな曜日だけ配達してもらえるので便利です。食後はしっかり口腔ケアも行いましょう。
③心の健康
コロナ禍で外出を控えたり、人との交流を避けることが多くなると、孤独感や不安感を感じる方が多くなります。そこから気持ちが乗らなくなったり、うつ傾向になったりと、どんどん一人で抱え込んでしまう方も。
また病院へ入院したり、介護施設へ入所すると、本人・家族での面会ができないところがほとんどです。そのため余計に気持ちの落ち込みが見られることがあります。
コロナでオンラインツールを活用して、他者と交流を深めることが多くなっています。病院や介護施設でも、オンライン面会を取り入れているところも。
人と会って会話をすることは、脳への刺激にもなり、認知症予防にも繋がります。
ただし高齢者はオンラインツールを準備・用意したりするのが難しいのが課題です。周りの方がサポートすることが必要かもしれません。
④感染対策
マスクは飛沫を防ぐ目的で有効ですが、特に夏場については、熱中症予防の観点から、マスクの必要のある場面では正しく着用し、不要な場面では着用しない、メリハリをつけた対策が必要です。
マスクを着用する場面
会話する時、病院や公共交通機関を利用する時など、屋内や屋外でも他者との距離が十分に確保できない場合(他者との身体的距離が2m以上が目安)は着用してください。(特に会食の場面での注意:食事中は会話は控え、マスクをつけて会話)
マスクの着用がいらない場面
屋外で十分に人との距離がとれる場合(他者との身体的距離が2m以上が目安)はマスクの着用の必要はありません。(例:公園での散歩やランニング、サイクリング/徒歩や自転車での通勤、屋外で人とすれ違う場面)
屋内でも、他者と身体的距離が確保できて会話をほとんど行わない場合(例:距離を確保して行う図書館での読書、芸術鑑賞)は着用する必要はありません。
目・鼻・口などの粘膜から感染することがあるので、触る前には手洗いなど手指衛生もこまめに行うと良いでしょう。
3つの密(密閉、密集、密接)を避け、人と集まる際は窓を開けるなどの換気を行ったり、人の手が触れるところや共同で使う場所は、消毒を行うことも心がけると良いです。
コロナだけでなく、インフルエンザやノロウイルスなど、さまざまな病気の予防にも繋がります。
体を動かそう!運動方法3選!
①ウォーキング
ウォーキングは、体内に多く酸素を取り込める「有酸素運動」の一つです。運動不足解消だけでなく、脂肪燃焼効果があり、生活習慣病の予防にも適しています。
またウォーキングは、リラックス効果があるホルモンが分泌されるメリットも。日光を浴びることで、「セロトニン」というホルモンが分泌され、うつ病を予防にも効果的です。
ウォーキングを始める前には必ず、ストレッチなど行い、怪我対策を行いましょう。
②デイサービスなどへ通う
介護保険を利用して、通所サービスを利用するのも良いでしょう。通所サービスには、デイケア・デイサービスがあり、体を動かすことができます。
デイケアは病院や介護老人保健施設で実施しています。リハビリスタッフと短時間リハビリを行ったり、集団体操などを行います。昼食や入浴もできるため、利用している方も多いサービスです。
リハビリ特化型デイサービスというものもあり、体を鍛えるための機械などが置いてあります。「昼食はいらない」「長時間拘束されたくない」という方にはおすすめのサービスです。
③訪問リハビリを利用
「外出を極力避けたい」という方は、訪問リハビリがおすすめです。同じく介護保険(状況によっては医療保険)で利用できます。
機能訓練や日常生活での動作訓練、介護をしている家族へのアドバイスなどをしてくれます。
通所サービスや訪問リハビリを利用するには、まず介護保険の申請が必要です。介護度に関係なく利用できるため、かかりつけやお近くの地域包括支援センターへ相談してみましょう。
今回はコロナ禍でも健康的に過ごす方法について紹介しました。
適度な運動やバランスの取れた食事を心がけて生活することが大切です。介護保険などさまざまなサービスを活用していくことをおすすめします。