アクティブシニアとは?自分らしく元気に長生きしよう!
「アクティブシニア」という言葉を聞いたことがありますか?
平均寿命が伸び続けている現在、「せっかく長生きするなら、元気に楽しく人生をまっとうしたい」と考えている高齢者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「アクティブシニア」について、その定義や特徴、アクティブシニアをめざすための方法を解説します。
「日々の生活に潤いが欲しい」「元気に楽しく暮らしたい」と考えている高齢者は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
Contents
アクティブシニアの定義
アクティブシニアとは、仕事や趣味などの活動に積極的で、健康意識が高く活発な高齢者のことをいいます。金銭的にも余裕があり、消費活動も活発です。
マーケティングの世界では、シニアを4つのタイプに分類して考えています。他のタイプの高齢者と比較すると理解しやすいかもしれません。
アクティブシニア:仕事や趣味に意欲的で行動的。消費行動にも積極的。
ケアシニア:医療的なケアが必要であり、行動に制限がある。
ギャップシニア:ケアシニアほどのケアは不要だが、自立した生活に不安がある。
ディフェンシブシニア:健康だが、収入は年金に依存している。
アクティブシニアの特徴
アクティブシニアによくみられる特徴について解説します。
趣味や仕事に意欲的
アクティブシニアの一番の特徴は、趣味や仕事に意欲的であることです。自分で「楽しい」と思える趣味を見つけたり、習い事をしたりと、趣味に対して積極的に取り組みます。
また、就労に対しても積極的で、「リタイア後も働いていたい」「社会貢献したい」といった、社会とつながっていたい気持ちが強いという特徴があります。総務省が行った調査によると、2021年の高齢者の就業者数は909万人と過去最多となっており、2004年以降18年連続で増加傾向であることがわかります。このデータからも、高齢者の就労に対する意識や意欲の高さがうかがえます。
健康に対する意識が高い
健康でなければ趣味や仕事を楽しめないため、アクティブシニアは健康にも気を使って暮らしています。「生涯健康でいたい」という思いから、病気の予防法を積極的に取り入れたり、食事に気を使ったりしています。また、趣味の一環でスポーツに取り組む人も多いです。ジムに通ったり、地域のサークルに参加したりと、運動による健康と体力維持を怠りません。
新しい価値観や考えを柔軟に受け入れる
最近では、キャッシュレス決済やさまざまな書類のペーパーレス化などが普及しているなか、アクティブシニアはそのような新しい考えや生活様式の変化にも柔軟に対応しています。流行を取り入れることに抵抗がなく、新しい情報にも貪欲です。スマートフォンを使いこなしている高齢者も多くみられます。
消費行動が活発
アクティブシニアは金銭的にも余裕があるため、消費行動も活発です。とくに、旅行やスポーツ、食事や衣服など、自分の趣味や好きなことに対して思う存分お金を使います。
子どもや周囲の人の世話になることを嫌がる
アクティブシニアは、子どもや周囲の人に迷惑をかけることを嫌がる傾向にあります。「まだまだ元気でいたい」「生涯現役」をモットーとし、身体的にも経済的にも子どもに頼らずに生活しています。
「自分らしさ」「ライフスタイル」を大切にしている
アクティブシニアは、これまでの人生で培ってきた自分らしさや、自分ならではのライフスタイル、価値観を大切にしています。しかしながら、自分の考えだけに固執するのではなく、新しい情報も取り入れながら柔軟に対応していく能力を併せもっているのが、アクティブシニアなのです。
アクティブシニアに近づくための習慣
「私には趣味がないから…」「仕事もしていないし…」と、アクティブシニアに憧れがありながらも諦めてしまっている高齢者も少なくないのではないでしょうか。しかし、日々の意識や行動を少し変えるだけで、誰でもアクティブシニアに近づけます。
趣味を探してみる
アクティブシニアは趣味を深く楽しんでいます。没頭できる趣味があれば、日常生活が明るくなり、張り合いも出ることでしょう。まずは、生活に取り入れやすい運動や園芸、料理やペットなどから探してみて、健康面や経済面で無理のないように取り組めると良いでしょう。時間や金銭的な余裕がある場合には、旅行やアウトドアなどもおすすめです。
仕事を続けてみる
無理のない範囲で仕事を続けてみるのもおすすめです。
アクティブシニアは、お金を稼ぐという目的だけで仕事をしているのではありません。社会貢献による達成感を味わったり、仕事仲間との関わりによる楽しさをかみしめたりすることで、日々の生活を充実させています。「自分にもまだできる」という自信は、明るいシニアライフにつながることでしょう。
外出の機会を増やす
ショッピングや友人とのランチなど、ちょっとした用事でもかまいませんので、外出する機会を増やしてみましょう。外出することで、おしゃれや周囲の人とのコミュニケーションを楽しむ機会が増え、生活の満足度が高まるはずです。
健康意識を高めてみる
いつまでも元気で過ごすために、健康意識を高めてみてはいかがでしょうか。いきなりハードな運動をしたり、健康グッズを揃えたりする必要はありません。無理なく楽しめる範囲で、まずは家の周りの散歩などの軽い運動や、バランスの良い食生活を心がけることから始めてみましょう。
流行に注目してみる
「もう年寄りの自分にはついていけないわ」と諦めてしまわずに、スマートフォンやテレビを活用し、新しい情報や流行に注目してみましょう。若い世代の人がしていることを同じようにする必要はありません。流行に触れるだけでよいのです。新しい発見や気付きが得られると、日々が新鮮で楽しくなることでしょう。
今回は、アクティブシニアについて解説しました。
健康に気を付け、趣味や仕事を楽しみながら毎日を充実させれば、あなたも「アクティブシニア」の仲間入りです。「生涯現役」を実現させるために、ぜひ今日から、生活にアクティブシニアに近づく習慣を取り入れてみてください。