高齢者見守りサービス|6つの種類と4つの選び方
「親が家に1人でいるのが心配」「家が離れていて、万が一の時に気づけないのが心配」こんなお悩みありませんか。
友達もたくさんいるし、住み慣れたところにいてほしい気持ちもあると思います。
そんな方は「高齢者の見守りサービス」を検討するのも1つの手段です。
この記事では高齢者見守りサービスの種類と選び方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
高齢者見守りサービスとは?
高齢者見守りサービスとは、「高齢者の一人暮らしを見守り、本人・家族が安心して過ごせるようにサポートする」サービスです。
「仕事でなかなか連絡ができない」「家が遠くてなにかあってもすぐに駆けつけることができない」という方は安心して利用することができます。
例えば、以下のような内容を見守ることができます。
- 転んだりしていないか
- ケガをしていないか
- バランスの良い食事をとっているか
- 薬を飲んでいるか
- 詐欺などに巻き込まれていないか
見守る方法は様々あり、本人や家族に合った見守り方法を選択する必要があります。
【全6種】高齢者見守りサービスの種類
まずは、どのような見守り方法があるのか解説します。
高齢者見守りサービスの種類は6つあります。
- センサー型見守りサービス
- 電話・メール型見守りサービス
- 通報型見守りサービス
- 宅配型見守りサービス
- カメラ型見守りサービス
- 複合型見守りサービス
以下で1つずつ解説していきます。
センサー型見守りサービス
センサー型見守りサービスとは、「センサー機器を使って人の動きを感知し、安全を見守るサービス」です。
センサーを居間や寝室、台所、浴室など、様々な場所に設置して行動を感知し、スマホアプリやメールでセンサーが感知した情報を確認できるため、毎日安否確認を行うことができます。
”一定時間動きがない”などの万が一の際は、警備員が駆けつけるなど離れて住んでいる家族も安心に利用できるサービスです。
また、プライバシーも守られるため、「常に監視されるのが嫌」という方でもストレスなく利用できます。
利用料金の目安は初期費用で4万円〜6万円程度、月額2,000円〜5,000円程度ですが、オプションによって価格が変動します。
電話・メール型見守りサービス
電話・メール型見守りサービスとは、サービス提供会社のスタッフが定期的に電話やメールで安否確認を行うサービスです。
例えば、1日1回電話やメールを行い、返答がなければ家族に通知がいくようになっています。
通知先を複数設定することができ、家族みんなで見守ることができます。
また、最近では生活の悩みを相談できるサービスなどもあり、体調の変化などにすばやく対応できる可能性もあります。
利用料金の目安は初期費用に2,000円程度、月額は1,000〜1,500円程度が多いです。
通報型見守りサービス
通報型見守りサービスとは、体調が急変した時や転倒して動けない時などの緊急時に、ボタンを押すだけで警備員が駆けつけてくれるサービスです。
サービスによっては、かかりつけ病院や持病などの登録をすることができ、緊急時に速やかに情報提供が行えます。
また、通報装置で湿度管理(熱中症対策)や外出・帰宅時に家族にメールで知らせるサービスなどもあります。
体調急変時に「夜中だから迷惑なのでは」とボタンを押さない可能性もあるため、遠慮せずに使用できる方におすすめです。
利用料金の目安は初期費用に4万円〜5万円、月額2,000円〜3,000円が多いです。
宅配型見守りサービス
宅配型見守りサービスとは、お弁当や食材などの宅配時に配達員が健康状態や安否確認を行ってくれるサービスです。
お買い物代行も兼ねており、「最寄りのスーパーまで遠くて外出が心配」という方におすすめのサービスです。
お弁当などはカロリー計算や飲み込む力に合わせたメニューなどがあり、どなたでもバランスの良い食事をとることができます。
利用料金は1食400〜600円と利用しやすい価格帯です。
カメラ型見守りサービス
カメラ型見守りサービスとは、自宅にカメラを設置してスマホやタブレットでいつでも様子確認ができるサービスです。
常に安否確認ができるため、ご家族にとっては最も安心できるサービスです。
緊急時に呼びかけることで対応してくれるサービスもあります。
しかし、カメラを自宅に設置するため、「常に監視されていて嫌」とストレスになる場合があります。
利用料金の目安は、2,500〜8,000円でオプションによって増減します。
複合型見守りサービス
複合型見守りサービスとは、通報型やセンサー型見守りサービスの内容に加え、火災や空き巣などにも対応してくれるサービスです。
万が一の場合は、いつでも警備員が駆けつけてくれるため、安全性の高いサービスです。
サービスによっては、電話で看護師に健康相談が24時間できるものもあります。
また、ご家族もアプリを使って安否確認ができるサービスもあります。
利用料金の目安は、初期費用に6万円〜20万円で、月額料金が3,000円〜5,000円ほどとなります。
高齢者見守りサービス4つの選び方
高齢者見守りサービスはどのように選べば良いのでしょうか。
選ぶポイントは4つあります。
- 本人が嫌ではないか
- 費用が負担にならないか
- 本人の状態で決める
- 機器の操作ができるか
以下で1つずつ解説していきます。
本人が嫌ではないか
高齢者見守りサービスの選び方1つ目のポイントは「本人が嫌ではないか」です。
見守りサービスを選ぶにあたって「本人の意思」を尊重する必要があります。
サービス内容にストレスを感じるのであれば、今後の家族のつながりにも影響する可能性があるでしょう。
本人の意思を尊重した上で、サービス内容を検討しましょう。
費用が負担にならないか
高齢者見守りサービスの選び方2つ目のポイントは「費用が負担にならないか」です。
高齢者見守りサービスはさまざまなサービス内容・オプションがあり、内容が充実しているほど費用が高くなります。
初期費用と月額の費用が必要であるため、毎月の支払いに負担がないようにサービスの内容を決めていくことが大切です。
一度、料金のシュミレーションを行った後、サービス・オプション内容を決定することをおすすめします。
本人の状態で決める
高齢者見守りサービスの選び方3つ目のポイントは「本人の状態」です。
ご本人の状態によって必要なサービスやオプションは異なります。
なぜなら、「24時間体制で見守りが必要な人」「2〜3日に1回の安否確認だけ必要な人」など人によって必要性がさまざまだからです。
そのため、本人には「どのくらいの見守りが必要なのか」を考え、サービス内容を検討する必要があります。
「どのくらいの見守りが必要なのかわからない」という方は、住んでいる地域の「地域包括支援センター」に問い合わせて相談することをおすすめします。
機器の操作ができるか
高齢者見守りサービスの選び方4つ目のポイントは「機器の操作ができるか」です。
通報型見守りサービスや電話・メール型見守りサービスなど、機器を使用することがあります。
機器の使い方がわからなければ、見守りサービスを導入する意味がなくなってしまいます。
また、カメラ型見守りサービスなどは”見守る側”もスマホやタブレットなどの機器操作ができないといけません。
「ボタンを押すだけ」などカンタンなものもあるので、しっかり調べた上でサービスを検討するようにしましょう。